「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体のメンバーによる読み合わせによって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者については、「「東京都青少年の健全な育成に関する条例」に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。
諮問図書類及び指定基準該当箇所
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/683/683siryou10.pdf
諮問図書類:自主規制団体からの意見聴取結果
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/683/683siryou11.pdf
図書審査
ウォー!コミックス72 ピアスシリーズ490 オス♂ちち あばれ牛調教編
発行元:株式会社コンポジラ
Amazon:
- 修整が甘く性描写も多い。指定やむなし
- 性器部分は修整されているが男性器と分かるものが多く卑わい。自由を制限される描写が一種の人格否定の印象を受ける。指定該当
- 全編にわたり性的行為が露骨に描写されている。家庭、学校、会社など色々な事例が描かれ、卑わいな感じを与える。指定該当
- 白抜きで男性器は修整されているが、調教などの表現があり人格を否定する性的行為の描写がある。直接的な暴力はないが一部残虐性を助長する表現がある。指定該当
- 性器については白抜きにしているが形状が分かるもので露骨さを軽減する修整ではない。むしろ性行為自体の描写は露骨になっており、卑わい感も強い。指定該当
- 性器に修整はなされているが形状は分かるもので卑わい感がある。コミカルで調教場面も人格否定と言えるか疑問ではあるが、過激な描写で性的感情を刺激することを目的に売る帯表現になっている。指定該当
- 修整が性器を形どるように施されているためむしろ卑わいであり、人格否定の表現もある。全体的に非現実でコメディともとれるがカバーや帯に卑わい感を煽る言葉もある。指定該当
- マニアックな内容ではあるが性的行為を露骨に描写、表現し卑わいな感じを与えるとともに、人格を否定する性的行為を容易に連想させる。指定該当
- 白抜きがされているが性器の輪郭が分かる性描写が多い。体液・擬音等の描写も多く指定やむなし
- 一部人格否定の表現があり性器の修整の仕方が卑わい感を増幅する可能性がある。しかし、ストーリー性もあり内容的に過剰とも思えない。また、青少年が手にとる本でもない。保留
- 性器の白抜き部分や体液等の描写が全体的に目立つものの、青少年が買うとは思えない。保留
- 性器の修整は形状が分かるものだが、荒唐無稽な設定で卑わい感はなく、暴力的なシーンも悲壮感がない。体の露出、体液、擬音の描写は少なく性描写は激しくない。指定非該当
- 全編ほとんどが性交類似行為で男性器の修整が十分ではない。帯の文言は挑発的であるが青少年が読んで性的刺激を感じることがないくらい荒唐無稽な内容。指定非該当
- イラスト、ストーリーともに特別卑わいな印象は受けない。指定非該当
赤-指定やむなし:9 緑-保留:2 青-指定非該当:3
■■■■■■■■■ ■■ ■■■
1冊目は表紙からして股間に乳搾り器突き立ててる過激そうな1冊
意見的には人格否定がメインになっているものの、保留意見にはBL特有の読者層を意識したものが。
DAITO COMICS BLシリーズ おっぱい男子
発行元:株式会社秋水社
Amazon:
- 修整が甘く性描写も多い。指定やむなし
- 性器部分は修整されているが男性器と分かるものが多く卑わい。擬音や体液描写も多く性行為が露骨。指定該当
- 全編BL(ボーイズラブ)が続いており、人格否定描写もある。指定該当
- 男性器の修整が甘い。性描写はそれほど多くないが結合時の表現も直接的で卑わいに感じる。指定該当
- 指定箇所が「全編大部分」というところは該当しないと感じる。しかし一部の性描写における性器の描き方が露骨であると言わざるをえない。卑わい感も一定程度認められる。指定該当
- 作品全体としては性交シーンの分量が少なく心理描写にページが割かれるなどストーリー性がある。しかし、男性器が網掛けでほぼそのまま描かれており、修整がされているとは言えず卑わい感がある。指定該当
- 性器の輪郭が分かる修整や修整がない部分が多く、性描写も多い。体液、擬音の描写も多く指定やむなし
- 性器を修整したとは思えない所もある。しかし、ストーリー性もあり内容もBLとしての表現では致し方ない程度。保留
- 体液、擬音が多く人格否定も見られる。一部修整が甘い部分もあるが絵が上手でなく卑わいな感じはしない。保留
- 目立たないが性器がほぼ描かれておりレイプ的な表現もある。しかし、露出が少なく性描写も激しくなく該当部分も全編とは言えない。ストーリーもあり性行為に至るまでの過程に違和感がない。指定非該当
- 過激な表現がないわけではないが純愛を描こうとしており、特段卑わい感がない。指定非該当
- 擬音・体液等の描写はあるが性器部分も上手に修整されている。人格否定の描写もなくコミカルに描かれており許容範囲。指定非該当
- BLの商品特性を鑑みればタイトルや絵柄・ストーリーも全編通じて特別問題のある性描写といえない。指定非該当
- 一部人格否定の描写もあるので部分的な指定にした方が良い。一部修整が十分でない箇所もあるが性的行為の回数は物語の中で必要最低限であり、その結果卑わい感が減じられている。指定非該当
赤-指定やむなし:7 緑-保留:2 青-指定非該当:5
■■■■■■■■■ ■■ ■■■■
1冊目と比べると穏やかな表紙に見える2冊目
しかし赤意見によると修整されていない部分が結構ある模様
また、BLでの評価が赤、緑、青で意見が分かれているのも興味深い
都民からの通報申出
都民からの申出一覧
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/683/683siryou14.pdf
1 メールによる申出(1件)
○ 不健全図書類の指定について(1件)