2017年5月2日までのデータは3rdSeason、2013年11月までのデータは2ndSeasonに置いてあります。

2017年10月10日火曜日

第686回 東京都青少年健全育成審議会 議事録を読む

「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体からの意見聴取によって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者については、「「東京都青少年の健全な育成に関する条例」に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。

第686回東京都青少年健全育成審議会 会議資料を読む
http://ccf-square4th.blogspot.jp/2017/08/686.html

第686回東京都青少年健全育成審議会 議事録
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/686/686gijiroku.pdf

傍聴人

○青少年課長 それでは、事務局から本日の傍聴人の数についてご報告いたします。
本日の傍聴人は3名となってございます。よろしければ入場いただこうと思います。

増えた。

図書審査

○青少年課長 はい。それでは、審議用資料の1ページをご覧ください。諮問第 1092 号でございます。
さらに、 2ページ目にございます、 諮問図書類及び指定基準該当箇所一覧をご覧ください。
こちらに記載されました図書類は、平成 29 年7月1日から7月 27 日までの間に、都内のコンビニ、 書店等から購入いたしました計 124 誌のうちから、 9ページ、 10 ページに記載してございます条例施行規則第 15 条の指定基準に基づきまして、 指定図書類の候補として選定したものでございます。

今月は読み合わせでパーフェクト達成した「たまびら」が諮問されたわけですが……

○B委員 3誌とも指定でお願いします。 2誌目のリイド社が自主規制団体の聴き取り結果にて参加者全員が指定該当、ということですが、今まで参加してきて初めてかと思います。もう本当にその通りだと、と思います。 3誌目のボーイズラブものも、こういうボーイズラブものは、 青少年より購入者の年齢層が高いため、 非該当という方がいらっしゃるけれども、この前、 E 委員からも聞いて、高校生が買う人が多いということも伺ったこともありますので、 ぜひ、 指定該当でお願いいたします。

○J委員 1誌目ですけども、 全編人格否定の性描写であるということと、 女性に暴力的な性交を行って、女性が受け入れて、 目覚め、 というような展開ばっかりなので、 青少年に本当にこんなふうなのかな、 というふうに思わせるような場面になっている思います。 指定でお願いいたします。
2誌目の『たまびら』ですけど、これはもう、何も言わなくても、自主規制団体の方全員が指定該当と言っておりますし、これも該当で、 お願いいたします。 また 、既に指定を3回、ということで、今回諮問になる、ということはどういうことなのだろうか、と、ちょっと疑問を感じます。
3誌目もやはり性的描写が多いですし、性器が修整されていると言っておりますけれども、そういう意見が多いんですけれども、修整した跡があるというのは余計リアルに見えますし、もう、これも指定でお願いいたします。

○花本委員 3誌とも露骨な性描写であり、特に、 2番目の雑誌については、 性器のぼかしが全くなく 、 ひどい状況であると思われます。条例施行規則第 15 条第1項の一号に該当し、青少年の健全な育成を阻害するものでありまして、指定すべきと考えます

○南委員 まず1誌目につきましては、やはり 暴力的、人格否定的な描写が多いと感じます。
2誌目につきましては、やはり 、 修整がほとんどされていません。第3誌につきましても、修整が甘く、性描写が多いということで、いずれにしても著しく性的感情を刺激するものということで、 3誌とも指定でお願いします。

○森山委員 3冊とも指定をお願いしたいんですけども、やっぱり 2誌目は性器があからさまに出過ぎていて、これは幾ら何でもひどいんじゃないか、 成人マークが付いていてもいいような気がします。
1誌目のほうは、前の方が言われていたように、 ちょっと暴力的なところが出て、 人格否定につながっている、 ということ。
それから、 3誌目のほうは、修整はしているとしても、 やはり リアルな性交、 性交類似行為が描かれていて、擬音等もあり指定に該当すると思います。 ぜひとも3誌とも指定していただきたいと思います

まぁいろいろと出てくるわけですが「たまびら」が「男の娘」専門アンソロであることはあまり注目されずに単純に修整が薄いというだけでの評価で進んでるみたいです。ちょっと拍子抜け。

○E委員 はい。今回は3誌ですね。 それで日本雑誌協会の加盟社の図書が2冊入っています。最初の少年画報社の作品は、 自主規制団体の聴き取り結果が、 指定やむなしが8名で非該当9名です。 絵は上手なんですよね。 古いタイプの絵で、 作者も、 昔から漫画家としてやっていらっしゃる方なんです。 割れているのは、 ストーリーとか、 あるいは表現力ですかね。 性描写を露骨に出しているわけじゃないし、内容についてもストーリーは、 きちっとしていると思うのですが、 ただ、根底に流れているのが女性への暴力というか、 襲った上で、 女性を性的になじませてこちらになびかせるような、 従わせるようなところが底流に流れていて、やはりどうしてもそこの部分は私は否定的に考えますね。これは、指定やむなしだと思います。
それで次が、 リイド社の『たまびら』。 「男の子」というのを「男の娘」と書いて、少年や兄弟間で女装して交わったり するような露骨な性描写があって、何でこのままが通っちゃったのかなと思うぐらい、 編集者も担当者も甘いと思いますね。自主規制団体の聴き取り結果が 17 名全員指定やむなし、 というのは、 「これはどこでとまらなかったんだろう、 何でこのまま 市場に出ちゃったんだろう」みたいなところがあるかと思います。 これはやはり 問題で、成人指定して、 区分陳列は必要だと思います。
3誌目は、 これは竹書房のものなんですけど、 典型的な BL ものではあるんですけども、 擬音とか体液とか、 全編性描写というところがあって、これもやはり 発売するならば区分陳列すべきじゃないかと思います。
以上です。

○F委員 そうですね、 私も3誌とも区分陳列、 指定ということでよろしいと思います。
○会長 はい。よろしいですか。
○F委員 あと、『たまびら 』に関しては 、今まで審査した中で 、ここまで修整がされていないのも初めてです。 ちょっと、これで平気なのかなと随分心配するぐらいの内容だなと思います。
○会長 ありがとうございました。
○E委員 刑法も改正されましたしね。 肛門性交もいわゆる強姦の対象になって。この図書が対象に入るかどうかは別にしまして、これはやはり 考えるべきです。
○F委員 そうですね。

そういえば、肛門強制性交が犯罪になったからBLも問題なく不健全図書に指定できるようになったんだなぁ……

○K委員 はい。以前の審議会で指定するかどうかのボーダーラインがよく 分からない、とい
うお話をさせていただいたんですけども、今回この3冊を見まして、 17 名の方が全部指定というふうにした部分については、これはそうだろうという、 ある種の納得感みたいなのがありました。やはりこれは明らかに一線を越えているという感じがしました。
1誌目については、聴き取り結果の中で、「ストーリー性もあり性器も修整されていて卑わい感は薄い。しかし全編にわたり 性的描写が多く、人格否定の部分も強い。」 、 それで、 結果この方は指定該当ということで、やっぱりそのとおりだなと思いました。本当に、僕が感じたことも同じような感想です。今、E委員がおっしゃったように、絵は割と、きれいだな、上手だな、という感じを受けたんです。 そんなに、絵自体には嫌な感じがないけども、ストーリーの中に、やはり女性蔑視というか、人格否定というか、そういったものが色濃く出ているというような感じがしました。これもやっぱり、指定やむなしだと思います。
3誌目はボーイズラブを描いていて、かなり性器が分かるような、それほど修整というか、されていない。やっぱりこれもやっぱりアウトだなという感じを受けました。
結果、3つとも指定でお願いします。


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