「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体からの意見聴取によって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者については、「「東京都青少年の健全な育成に関する条例」に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。
諮問図書類及び指定基準該当箇所
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/697/shiryou7.pdf
諮問図書類:自主規制団体からの意見聴取結果
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/697/shiryou8.pdf
図書審査
ジュネットコミックス341 ピアスシリーズ526 西園寺先生の逝っちゃうセックス♂ファイル
発行元:ジュネット株式会社
- 性器については修整はなされているが、形状がはっきり分かるようになってい
る。登場人物の設定が学生と思われる箇所が認められ、青少年への影響が懸念され
る。擬音描写は露骨な印象を受ける。ストーリー性よりも、性交シーンに重きが置
かれている。暴力性や人格否定はあまり感じられないが、指定やむなし。
- 全編にわたって性行為の描写が多く、性器は白抜きになっているが、形状がリア
ルで卑わい感が強い。擬音、体液描写も多く、指定やむなし。
- 性交時の性器の形があまりにもリアルすぎ、体毛も描かれている。二人とも全裸
の描写があり、人格否定はあまり見受けられないが、やはり青少年には不向きであ
る。指定該当
- 擬音や体液の描写が多く、白抜きもリアル。性行為も露骨であり指定該当
- 男性器の形状をリアルに残したままの白抜きは、修整というよりは誇張、強調で
あり、意図的と思えるほど性的行為の描写を露骨なものにしており、卑わい感を高
めている。指定該当
- 性器は白く消してあり、形が分かるもののあまり迫力がない。挿入部もあまりわ
からないように描いてある。擬音はやや目立つが派手ではなく、体液も同様であ
る。だが、陰毛がややリアルに描かれており、解剖図的な描写は男性器を大きく描
き、内部の様子も細かく描いており露骨。無理やり行為に及ぶシーン、器具を使う
シーンも一部にあり、やや人格否定的でもある。該当やむなし。
- 男性器が白抜きになっているが、輪郭がはっきりわかるよう描かれていて卑わい
な感じがある。珍しく陰毛が描かれており、生々しい印象。判断が難しいが、考え
方によってはリアルな描写で卑わいな感じを与えると言える。短編、中編作品の割
に、ちゃんと恋愛を軸にストーリーが描かれているが、性器の修整や生々しい描写
があることから指定やむなし。
- 高校生でやっているなど、性交シーンの分量が多い。修整は白抜きだが形がはっ
きり見えるようになっており、強調に見えるという感じもする。一部には脅して
やってしまうという場面もあり該当と感じた。指定該当
- 人格否定ともとれる表現があり、修正も甘い。体液が多く、擬音も卑わい。性表
現が具体的で性的感情を著しく刺激する。指定該当
- ほとんど性行為の場面ばかりで、体液もある。局部の消し方も形状がわかり、
却って卑わいに感じるかもしれないが、特に暴力的なところや人格否定、強制等は
なく、空想の中の事でもある。客が大人の女性であればどちらでもよいのかもしれ
ない。保留
- 性交シーンがそれほど多いわけではなく修整もなされている。絵もかわいく描か
れていて卑わいには感じない。人格否定もない。指定非該当
- 性交シーンにおいて男性器に白抜き加工が施されているものの、形状が分かる上
に挿入描写もリアルで卑わい感が強い箇所が見受けられる。ただ、全編を通して、
その絵柄やストーリー性から受ける印象としては、青少年の性的感情を著しく刺激
するほどではない。指定非該当
- 性描写のシーンは多いものの、修整はされていて一定の配慮は見られる。設定が
コメディっぽく卑わい感は薄い。指定非該当
赤-指定やむなし:9
緑-保留:1
青-指定非該当:3
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今月はBLが2冊。その1冊目。
擬音・体液描写の他にむしろ強調にもなっている言われる男性器の白抜きに注目が集まっていたり、体毛描写に指摘があったりといろいろ問題はあるようで
GUSH mania COMICS 大きなモノとご主人様
発行元:株式会社海王社
- 性器の修整が甘く形状がほぼはっきりと分かる。体液描写も露骨。暴力性や人格
を否定する部分は認められないが、性の描写の仕方にもう少し工夫が必要と感じ
る。指定やむなし。
- ストーリー性は感じられるが、性器の修整が甘く、人格否定につながる器具の使
用もある。指定該当
- 修整が甘く、卑わい感を与える。擬音も多く、行為が露骨なため指定該当
- 男性器は明確に描かれており、修整はないに等しい。そうした露骨な描写を中心
に据えて繰り返し描かれる性的行為のシーンはいずれも卑わい感が強く、性的感情
を刺激するために描かれているとしか思えない。指定該当
- 擬音、体液とも派手ではない印象。凌辱的なシーンや器具の使用もない。コミカ
ルな場面もあり、卑わい感を薄める作品もある。だが、性器の描き方が問題。一度
描いて白の帯状の図形を乗せる技法だが、読み進むうちに露骨になる。男性器の表
面の凹凸も描いており卑わい感が強い。性器描写で逸脱した感がある。指定該当
- 性器、肛門の修整が甘い。線で消してあるが男性器がほぼそのまま描かれてお
り、露骨で卑わいな感じがあり性的感情を刺激する。人格否定を連想するような描
写はなく、物語としてはほのぼのとした印象はあるものの、性器の描写というとこ
ろを重く見て指定該当
- ストーリーは笑えてしまうような感じ。性行為も多くないが、あまりに消し方が
甘く、中が見えるところなどは重く見た方がいいかもしれないと感じる。指定該当
- 短編をまとめた作品で、各作品とも著しく性的感情を刺激するとは思えないが、
男性器の修整がほとんどされていない。指定該当
- 性描写は多いが、ストーリーがあまりなく、人物も2人のものが多く、卑わい感
もあまりない。指定非該当
- 修整が甘い箇所があるが、結合部などは白抜きにしており、一定の配慮が見られ
る。全体的にコミカルに描かれており、性交シーンもそれほど多い印象はなく卑わ
いには感じない。また、人格を否定するような表現も見受けられなかった。指定非
該当
- 局部の消し方の甘さがあり、性交場面も多いが、内容はコミカルでストーリー性
もある。人格否定等も見られない。指定非該当
- 修整は甘く、性器の形状がはっきりわかるものの、絵はライトで卑わい感は薄
い。人格否定というレベルのものでもなく、擬音、体液も少ないことから全体的に
見て許容範囲。指定非該当
赤-指定やむなし:8
緑-保留:0
青-指定非該当:4
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BL2冊目
とにかく修整が弱い、という指摘が赤・青両方で上がっている有様。
内容がコミカルでも修整が甘いんじゃなぁ……
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