「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体からの意見聴取によって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者については、「条例に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。
諮問図書類及び指定基準該当箇所
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/704/704shiryou7.pdf
諮問図書類:自主規制団体からの意見聴取結果
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/704/704shiryou8.pdf
図書審査
ジュネットコミックス354 ピアスシリーズ542 恋獄のミレニアム
発行元:ジュネット株式会社
Amazon:
- 物語はファンタジー的なストーリーではあるものの、一部に拘束や人格否定の部分が見
受けられる。局部は修整されているものの、形がわかるようになっているのが卑わいに感
じられる。指定該当
- 性交シーンは背後からのカットなど直接的な描写を避ける配慮はうかがえる。性器の描 写も許容範囲と判断。ただ体液、精液が多いので卑わい感は増している。擬似性交も体液
が多く、卑わい感を増している。指定該当
- 設定がSFであるが、尻尾も性器のように展開しているのは見事。だが、性器の消し方
が青年レベルではなく、形状がハッキリとわかってしまう。全体の展開もエッチシーンが
多い印象。青年向けであればストーリー中心であってほしかった。指定やむなし。
- 悪魔と天使という設定ではあるが、描写はほぼ人間と同じ。性器らしき部分の修整は施
されているが、汗らしき体液、精液らしき体液が大量で、擬音描写も過剰な印象。指定や
むなし。
- 天使と悪魔という構図だが、大枠では人間の容姿として描かれている。性交シーンもそ
れぞれの章立てにあり、擬音、体液の描写も多く卑わいに感じる。修整は施されているが
性器の形状がわかる状態である。結合部の断面図もあり、卑わいに感じる。指定該当
- コミカルに描かれているが、凶器が使われるなどあまりに暴力的で性交描写も乱暴に
なっている。指定該当
- 性器が白抜きになっているが形状がわかり、器具の使用や暴力的で人格否定的部分もあ
る。指定該当
- 白抜きで修整をしているが、修整が甘いところもあり、性描写もある。指定やむなし。
- 大部分が性行為だが、悪魔と天使のようなのであまり卑わいに感じなかった。全体的に
ストーリーもまとまっていると思うが、一部性器らしき物があり、消しが甘いので形がわ
かる。指定該当
- 暴力から始まり、性交場面も多く、擬音や体液の描写も多い。局部は白抜きに消してあ
るが、それが卑わい感を増しているようにも感じる。天使と悪魔の戦いであり、人とは違
う。内容的にはコミカルでストーリー性もあるが、好きな人しか読まないと思う。保留
- 登場人物は神父と悪魔となっているが、ストーリー性も含めよく分からない。修整は白
抜きがされているが、形状は判別出来る。結合部をリアルに描きたい様だが、絵がごちゃ
ごちゃしていて分かり辛い印象。強制と受け取れるシーンや暴力的なシーンも描かれてい
る。擬音、体液描写も多いが、設定からリアル感はないと判断。保留
- 擬音や体液の描写は多いがそれほど卑わいな感じは受けなかった。しかし、一般的には
判断に迷う。保留
- 第15条第1号イの基準に該当する頁はあるものの少なく、同条同号ロは該当と思う頁が
なかった。その結果、総じて読んだ時に、青少年の性的感情を著しく刺激し、健全な成長
を阻害するおそれがあるとは思えない。指定非該当
- 拘束による性交が描かれているが、「悪魔との戦い」のストーリーとギミックがあり、
人格否定とまでは言えない。絵柄もきれいで体液描写もことさら強調されているとは言え
ず卑わい感はない。性器もほぼ完全に消している。消し面積が小さくとも全画面の中に収
まって露骨ではない。指定非該当
- 器具を使ったり、消しも形が分かったりするところもあるが、画角には工夫がしてあ
る。縛りもあるが人格否定とまでは言えない。後半は性交シーンが多かったが卑わい感自
体は薄かった。該当するとされている部分も、画角で工夫している部分を除けば分量も指
定されるほど多くない。指定非該当
- 男性器の修整が甘く、形状がはっきりわかる描写も見られるが、数は少ない。ストー
リー性があり、性交シーン以外にもかなりのページ数を割いている。男性器や結合部分を
強調しないよう、構図にも一定の配慮がある。指定非該当
- 性器は白抜きされており、一部形状が分かるものもあるが、それほど露骨ではない。絵
の描き方が全体的にゴチャゴチャしているため、構図や擬音、体液描写が分かりにくい。
一応のストーリー性はある。凌辱的なシーンもあるが、荒唐無稽な設定で現実味がない。
指定非該当
- 現実には考えられない描写が多い。脅迫的・暴力的で、またナイフの使用もあり、ス
トーリー性もあまり感じられない。表現方法もいろいろあるのだなと感じた。指定非該当
赤-指定やむなし:9
緑-保留:3
青-指定非該当:6
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今月もBLです。
神父と悪魔と天使が出てくるようですが、結局人の形をしてるのでダメみたいです。ただ描写の量が微妙で卑わい感を感じるか否かで指定該当/非該当の意見が分かれた模様。
ジュネットコミックス355 ピアスシリーズ543 極道ポルノ
発行元:ジュネット株式会社
Amazon:
- タイトルの「ポルノ」は非常に残念。何度か指定を受けているところなので、タイト
ル部分での配慮が必要と思う。内容に関しては性交シーン、擬音や体液描写が多く、卑
わいさを強くしていると思う。指定該当
- マニアックな内容ではあるが、第15条第1号イとロの基準に該当するページが多すぎ
る。指定該当
- 絵柄がきれいで卑わいということはない。性器を白く消してはあるが、露骨なポージ
ングのもと性器を手で握らせる表現をとり、ことさら形をハッキリ伝えようとしてい
る。また、肛門部分などの消しがごく小さい場合も散見される。指定該当
- 漫画の内容と画力は素晴らしい。ただ、性器の消し方が青年レベルではなく形状が
ハッキリとわかってしまう。中盤での薬を使って犯すのも描写が露骨すぎる。青年レベ
ルなら、画角でなんとかならなかったのかと思う。指定やむなし。
- 消しはしっかりしているが、逆に浮き上がって見える。極道モノということで薬物や
レイプがあるのが気になる。卑わい感は少ないが、性交シーンの分量と性器の形状のわ
かるシーンの多さとレイプ、薬物を加味すると、指定やむなし。
- 男性器の修整が甘く、形状がはっきりわかり、露骨で卑わいな感じを与える。性交
シーンが多く、暴力的な性交も見られる。擬音、体液の描写も多い。薬物の使用あり。
指定該当
- 修整は白抜き加工が施されており、形状もリアルという程ではない。擬音、体液描写
は多い印象。一部拘束具を使用しているシーンが描かれている。修整を施しながらも結
合部を描いたカットが多くなっており開脚シーンが目立つ。強制と受け取れるシーンも
あり、帯にも「レイプ」の文言がある。指定やむなし。
- 前半はそれ程多くなかったが、後半は大部分が性交シーンであり、ストーリーも性交
シーンを中心に描かれている。修整は白抜きで処理されているが、体液や擬音の描写が
多く卑わいに感じる。指定該当
- ヤクザ映画のストーリーを見ているような今までにあまりなかったコミックで興味を
感じた。しかし内容は暴力的、監禁しての性交。また性器の修整が不十分。陰毛もあ
る。銃もあり、人格否定もはなはだしい。青少年には不向き。指定該当
- ストーリーがあり、内容的にはともかく読ませるところがあるが、性交描写が暴力
的。白抜きした性器に描き方が具象的過ぎる。指定やむなし。
- 全編にわたり擬音、体液描写も多く、卑わい感が強い。暴力的で薬物の使用もあり。
指定該当
- 擬音や体液の描写も多く卑わい感があり人格否定の描写も散見される。指定該当
- 白抜きで修整をしているが、修整が甘いところもあり、性描写もある。指定やむな
し。
- 性行為その物は卑わい感があるが、性描写よりも暴力やレイプ等、残酷なシーンがあ
る。指定該当
- 一方的な凌辱シーンが目につき、また複数人によって支配されている感を受け、人格
否定につながる恐れがあるのは気になる。性器描写についてはさほどリアル感は感じな
い。保留
- 普通のヤクザ話として見ればそのまま普通に読める。話としても良く見かけそうな
話。昔は男と女のからみで描かれたものを、男同士に置き替えたもの。表現は少し過激
かもしれないが、それだけの事。ヤクザ物である以上、暴力は当たり前にあるのではな
いか。どちらとも言えない。保留
- 絵が上手い印象でリアリティがある。擬音が多く、体液も派手なところも一部にある
が、性器は白抜きで修整してあり、それほど明瞭ではない。ストーリー性があり、性表
現も意味なく描いているという感じもしない。レイプシーンはあるものの、ヤクザの話
であり、当然ありうる展開であり、許容範囲。指定非該当
- 性器部分の修整は小さめではあるが、できている。全体の内容から考えても性交場面
も多過ぎるとは思えない。指定非該当
赤-指定やむなし:14
緑-保留:2
青-指定非該当:2
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2冊目もBL
まずタイトルの「ポルノ」って時点でツッコまれてます。
あとは「極道モノ」ということで暴力的な表現・レイプ・薬物などさまざまな指摘を受けていますが、作品としては評価する意見も少なくなく……
都民からの通報申出
都民からの申出一覧・1月分
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/704/704shiryou11.pdf
1 メールによる申出(13 件)
○ 不健全図書類の指定について(13 件)
13件……まぁ少しずつ減っては来てるかな……
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