2017年5月2日までのデータは3rdSeason、2013年11月までのデータは2ndSeasonに置いてあります。

2019年5月8日水曜日

第706回東京都青少年健全育成審議会 会議資料を読む

「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体からの意見聴取によって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者については、「条例に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。

諮問図書類及び指定基準該当箇所
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/706/706shiryou7.pdf

諮問図書類:自主規制団体からの意見聴取結果
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/706/706shiryou8.pdf

図書審査

ウォー!コミックス87 ピアスシリーズ549 性の劇薬

発行元:株式会社コンポジラ
  • マニアックな内容であり、性器も修整されている。絵柄が淡白で卑わい感は少な い。しかし拘束された裸体のシーンが多く青少年への悪影響を否めない。指定該 当
  • 絵柄はきれいで卑わい感は少ない。扇情的なスタートだが、結末はヒューマンな 物語であり人格否定とまでは言えない。しかしカバーに薬物カプセルが描かれ薬 物性交に無頓着と言わざるを得ない。性器の消しも形状のアウトラインを残す不 十分さがあり、青少年に対する配慮に欠けている。指定やむなし
  • 前半は器具が多く登場するものの、後半は恋愛ヒューマンドラマとなっていく。 物語上性交シーンが必要なのは理解できるが、男性器の消し方が青年レベルでは 甘い気がする。また、男性器の登場シーンも青年レベルでは多すぎると感じた。 指定やむなし。
  • 男性器の消し方が輪郭あり形状がわかるものとなっている。拘束監禁や器具の使 用もある。ストーリー上性交シーンが必要であることはわかるが、配慮不足は否 めない。成人マークをつけてうるのがよいのではないか。指定該当
  • 男性器の輪郭が露骨であり、卑わいな感じを与えている。前半部分の拘束具使 用、肛門への器具挿入等、人格を否定する性的行為を連想させる。物語を描くた めに必要な性描写かというと疑問。性行為を描くための口実となっている。指定 該当
  • 生の実感を与えるために性行為を行うという物語自体は、性交シーンを描く理由 として説得力のあるものではあるが、男性器の表現や器具等から、描写が行き過 ぎており青少年に読ませるには不適だと判断する。指定該当
  • ストーリー性も心理描写もあり、内容としては悪くないと思えるかもしれない が、最初から器具を使って拘束した上で一方的に人格否定といえる行為がされて いる。表現の仕方も性器が白抜きで逆に卑猥に感じる。結末を過激な性描写の口 実にしていると感じられる。指定該当
  • 修整は加えられているが、白抜きでほぼ形状がわかるものとなっている。体液描 写も多く、結合部の表現もリアル。調教、監禁拘束を前面に出した描写が多く、 ストーリー性も感じられない。指定やむなし。
  • 目がさめたら拘束されており、自由がまったくなく、器具も多数使用され、恐怖 だけの世界が広がる。人格否定そのものである。男性器の形がはっきりわかる部 分もある。青少年が手に取るとは思わないが、人格否定が強すぎる。指定該当
  • 器具を使い、また身体を拘束し、監禁するなど、反社会的な印象が強い。指定該 当
  • 器具の使用もあり人格否定につながる。性器は白抜きしてあるが形状がわかり、 性交場面も多く卑わいな感じを与える。指定該当
  • 性器部分は、細かい描写ではないものの、はっきりわかる。また、内容が拘束・ 監禁を想起させるものが続いていた。性的な描写を抜きにしても、人格否定もあ り、健全な判断能力の育成などの点で青少年には不向きと思う。指定該当
  • 性器の修整をしっかりしている部分が多く、ストーリー性もある。器具を使うこ と、人格否定的な部分は含まれてはいるものの許容範囲。ただし、性器の形状が わかるシーンのコマ数が必要以上に多いため、問題ないとまではいえない。保留
  • 前半は性描写が多い。修整は白抜きだが、男性器の形ははっきりわかり、卑わい な印象を受ける。しかし、人格否定的な内容があるとは思えない。指定非該当
  • 前半において拷問による肌露出・プレイなど内容がハードなシーンが目立つが、 性器の消しは許容範囲である。後半はよくある性交シーンが続く。絡みも適度に 角度をつけて隠しており、局部の消しも施されている。全編大部分とは言い難 い。指定非該当
  • 一部描写の激しい場面もあるが、全体的にストーリー性もあり、内容もそこまで 卑わいには感じない。人格否定をするような内容でもない。指定非該当

赤-指定やむなし:12  緑-保留:1  青-指定非該当:3
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今月はBL1冊。
2019年になってからBLしか指定されていない異常事態が続いています。

内容的に評価されている部分もあるにせよ、やはり青少年が読むには刺激が強すぎるというのが全体的な意見である模様。
意見の中によく出てくる「人格否定」って、どんなことをしてるのか興味がありますね(読んでない)

都民からの通報申出

都民からの申出一覧・3月分
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/706/706shiryou11.pdf

1 電話による申出(4 件)
○ 不健全図書類の指定について(4 件)
2 メールによる申し出(12 件)
○ 不健全図書類の指定について(12 件)

メール攻勢がだんだんと弱くなっている感じ。
電話での申出4件ってなんだろうね。



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