「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体からの意見聴取によって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者については、「条例に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。
諮問図書類及び指定基準該当箇所
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/707/707shiryou10.pdf
諮問図書類:自主規制団体からの意見聴取結果
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/707/707shiryou11.pdf
図書審査
BAMBOO COMICS REIJIN uno! ノンケ童貞の俺がビッチ上司に食われた話
発行元:株式会社竹書房
- 性器の修整はされてはいるが、若干形がわかる。また体液の描写も若干卑わいに感じ
た。性行為部分もある。指定該当
- 修整が甘く、性描写もあり、指定やむなし。
- ストーリー的には人格否定や暴力的なものではないように感じる。ただ、性器部分は修
整されているものの、男性器とわかるものが多く、擬音や体液の描写も多い。青少年健
全育成の観点から指定やむなし。
- ストーリーもあり、ユーモラスな部分もあるが、手を拘束したり、器具を用いての過激
な描写が多く、青少年の健全な育成上不適切と思える。性器の修整等工夫のあとも見え
るものの指定やむなし。
- 男性器の修整はされていると思うが、見続けるとはっきりイメージしてしまう。また、
性器の表現が多く見られる。全裸での性交も多く擬音、体液描写も激しいため、卑わい
感が強すぎる。指定該当
- 性器の修整に関しては、ラフな部分が多く、修整していない部分も多い。性交描写も性
器もメインにするコマが多く、それに伴う体液も多く感じさせる。指定該当
- 性器は始めはよく消してある印象だが、読み進めるうちに細かな形状が判別できるよう
になってくる。睾丸の修整が甘い。肛門も描いており、挿入シーンは露骨。体液を粘着
質に描いており卑わい感がある。一部器具の使用、殴ったり催眠術をかけての性行為の
強要は人格否定的要素もある。指定やむなし。
- 男性器の修整が甘く、擬音、体液の描写が多いため卑わいな感じを与えている。催眠術
をかけての性交描写について、許されない行為であると作中で記されている。そこから
恋愛に発展する心理描写もあり、人格否定と捉えるか迷ったが、催眠状態での性交描写
が必要以上に多く、このような性交シーンを描くための設定であると判断した。指定該
当
- 催眠術を使用しての性行為が直接人格否定にあたるかは微妙な所であり、運用は慎重で
あるべきと考える。しかし、修整が甘い部分が散見され、精液や結合部分をメインとし
て描かれていること、器具の使用や強制的な性交類似行為が描かれていることから、指
定やむなし。
- タイトルの作品はストーリー展開も上手で心の移り変わりや駆け引きなど恋愛漫画とし
て読みやすい。しかし、男性器の修整が青年レベルでは粗すぎ、特に睾丸部分の修整が
甘すぎる。2話目の作品は修整の甘さがより強調されている。指定やむなし。
- 全編を通して性交シーンとそれ以外シーンの差が大きく、却って性交シーンが目立つ。
また性交シーンがほぼ全裸で精液、体液まみれのため卑わい感が増している。睾丸部分
がはっきり書かれている部分もあり、しっかり修整されているとは言い難い。指定該当
- 絵柄はきれいで卑わい感はない。ストーリーもどちらかといえばヒューマンで一部暴力
描写はあるものの人格否定とはいえない。しかし修整が甘く、性器の形状があからさま
となっている。指定該当
- マニアックなBLジャンルではあるものの、性器の修整度が甘く、体液描写や結合部分
をアップにした構図など、露骨な描写が多い。卑わい感を否めず、成人向きである。指
定該当
- 一部拘束しての場面もあるが、ほぼ暴力も強制も無い。一応ストーリーらしきものもあ
るが、性器の消しが甘く形状がわかり、擬音、体液が飛び交っている。しかし卑わい感
を感じる事も無く、表現が過激とも思えない。一応区分して陳列した方が良いかもと言
う程度。保留
- 全体的に描写の激しい箇所も多くあるが、内容的にはそこまで卑わいには感じない。一
話一話の終盤にオチがあり、読み終えると不快感もなくなってしまう。指定非該当
- 性器に修整は加えられているものの形状が分かる箇所が見受けられる。陰毛や体液を描
写した箇所が多い印象はあるが、逆にゴチャゴチャしていてわかりづらい印象。冒頭に
若干強制的な感じのするシーンが描かれているが、人格を否定するというものには該当
しないと思われる。設定を含め全体的にリアリティは感じられない。指定非該当
- 性器部分の修整は一定の配慮があるものの、一部形状がわかる部分があり卑わい感を出
している。全編にわたり全裸、半裸の性交も多いものの、許容範囲である。指定非該当
赤-指定やむなし:13
緑-保留:1
青-指定非該当:3
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はい、今月もBLしか指定されてません。
ポイントになっているのは「催眠術の使用」と「男性器(特に睾丸)の修整」のようです。ストーリー的には評価する意見もあったりします。
マニアックなBLジャンルという話もありますが、やっぱり一般では売れないでしょうな。
都民からの通報申出
都民からの申出一覧・4月分
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/707/707shiryou16.pdf
1 メールによる申し出(9 件)
○ 不健全図書類の指定について(9 件)
一時期に比べると相当おとなしくなったなぁ。
このままフェードアウトしてくれるといいが……
【おまけ】「出版業界自主規制団体との打合せ会」の人数が公表されました
条例に係る事務施行経過
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/707/707shiryou1.pdf
の一番下に書かれている「出版業界自主規制団体との打合せ会」に参加したメンバーの人数が表記されるようになりました。エディタの都合で画像が出せないので各自でPDFを見てください。
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