「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体からの意見聴取によって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者、人数については、「条例に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。
諮問図書類及び指定基準該当箇所
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/708/708shiryou7.pdf
諮問図書類:自主規制団体からの意見聴取結果
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/708/708shiryou8.pdf
図書審査
DAITO COMICS BLシリーズ 愛欲ラッキーホール
発行元:株式会社秋水社
- マニアックな内容な上、大部分の性器は修整されているため卑わい感は少ない。ただし、
終盤に収録された作品について、拘束具や器具の使用があり、また性器の修整が甘い。描
写が卑わいと言えなくもない。総合的に判断し、指定やむなし。
- 男性器、肛門、結合部分には大きめの修整が施されている。構図にも工夫が見られる。人 格を否定する性的行為を連想させる描写はない。後半は器具の使用や擬音、体液描写が激
しくなるなど、少々露骨で卑わいな感じを与えている。最終話はページ数こそ少ないもの
の、他に比べて男性器の修整が甘くなっている。指定やむなし。
- 前半の漫画は、性器の修整が施されており、配慮しようとの意図を感じられる。絵柄に関
しても卑わい感は乏しい。しかし、後半の漫画とおまけ漫画を含めると性交描写、性器描
写の分量が過多の印象が強く、指定やむなし。
- 全編とまでは言わないがほぼ全裸での性交シーンが多く、擬音もほぼ全編にわたっていて
不快。乱暴なストーリーではないものの、青少年の手に届くところに置ける類の本ではな
いと感じる。指定やむなし。
- 全体としては修整はしているものの、一部修整が甘いところもあり、性描写もある。指定
やむなし。
- 性交の描写が多すぎる。擬音や体液の描写も多い。性器は白抜きで消してあるが、形状が
わかる。指定該当
- 人格を否定する部分は見受けられない。修整については概ね施されているが、下着を通し
てではあるが、形状が分かる部分がある。体液描写について若干気になる箇所が見受けら
れるが、風俗業界における話の設定となっており、それがそのまま青少年に影響を与える
かは疑問。保留
- 絵がかわいく描かれており、ユーモラスな展開で、マンガっぽいと感じた。裸体に近い絡
み、手や口、肛門での性的行為など、いろいろなパターンがあるが、人格否定や卑わい感
はあまりない。パンツ越しの性器があり、性交時の体や顔の表情も多すぎる。しかし、青
少年が手に取るとは思えない。保留
- BL物ですごくリアル。前半部分は下着の上からだが、後半部分は性器が白抜きでしっか
り消してある。擬音などは少しあるが、性器は直接的に描いておらず、この程度では青少
年にそれほど悪影響はないような気がする。指定非該当
- 絵はキレイで卑わい感は感じなかった。売買春を否定せず描いているが、それだけでは指
定図書にあたるとは言えない。暴力、薬物の使用による性交など人格否定を賛美している
ところも見られない。また、性器の消しは最後の数ページを除き、しっかりなされており
「全編大部分」とは言えない。指定非該当
- 舞台設定が風俗店で、性的サービスのシーンが多く見受けられるが、直接的な絡みが多い
訳ではなく、下着着用や背後からのカットなど工夫はうかがえる。絵のタッチ、表情もや
わらかく、コミカルで卑わい感は感じない。終盤で絡みのシーンが目立ち、体液描写が多
くなったのは気になったが、全編大部分とまでの認識はない。指定非該当
- 前半は修整などに工夫がある。後半は性的シーンが多く、体液描写、消しが甘い部分、形
がわかるものが数ページあり、画角の工夫もなく、ストレートな描写が多い。ただし、何
が描いてあるか判然としないため卑わい感は少なく、全編大部分というほどの量でもな
い。指定非該当
- 性器についてはよく修整され、形状がわからないように配慮されている。擬音、体液もあ
るが派手ではない。描き方が淡泊で粘り気がなく、全体的にコミカルで、卑わいに見えな
い。後半は器具の使用もあり、他の話とくらべて過激ではあるが、人格否定とはいえな
い。これまでの指定図書と比べても過激度、卑わい度が低い。指定非該当
- 確かに性交している場面がほとんどであり、擬音、体液も多いが、同じ様な場面ばかり。
吹き出しとセリフが多く、絵が隠れて何が描かれているのか良く判らない。性器の形も判
るがほぼ白抜きになっている。暴力的な描写などもなく、内容は平凡。指定非該当
- 絵柄はコミカルなタッチで卑わい感はない。性器の修整もされていて許容範囲である。指
定非該当
赤-指定やむなし:6
緑-保留:2
青-指定非該当:7
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今月も指定されたのはBLです。
ですが、これまでのものと違って擁護の意見が多いです。特に後半のページの露出を「全編大部分」と称するのはいかがなものかという意見散見されますね。人格否定もあまりない、という評価みたいでちょっと原本が読んでみたい(読まないと思うけど)と思った意見でした。
都民からの通報申出
都民からの申出一覧・5月分
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/708/708shiryou13.pdf
1 メールによる申し出(9 件)
○ 不健全図書類の指定について(9 件)
メール攻勢終わってないのかなぁ……
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