「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体からの意見聴取によって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者、人数については、「条例に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。
諮問図書類及び指定基準該当箇所
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/712/712shiryou7.pdf
諮問図書類:自主規制団体からの意見聴取結果
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/712/712shiryou8.pdf
図書審査
ジュネットコミックス370 ピアスシリーズ562 いくいく!淫魔ちゃん
発行元:ジュネット株式会社
- BLのアンソロジーコミックで画力もあり、ストーリーもしっかりしていて読みやすい。
消し方、特に男性器の消し方は版元が意識しているのが理解できる。しかし、男性器の登場回数が多すぎる。熟考したが、ギリギリ青年レベルではないと考える。指定やむなし。
- 消しはしっかりしているが、後半になると形がわかってくる。短編集ということで各話に 性描写を入れ込むと多くならざるをえないが露出は少な目だと思う。局部のアップが多
く、股間を強調する画角もある。高校生や未成熟な男子に見える人物を性的対象にしてい
く表現は気になる。指定該当
- 短編オムニバスで各話ごとに制作方針がだいぶ違う。1話目と5話目は性器の修整、体液
描写への配慮もなされており、卑わいな印象は薄い。しかし、2話目では携帯電話を使用
しての写真、動画撮影の応酬が、相手を性的に屈服させるツールとなっており、18歳未
満が購買可とするには配慮が必要。また、体位の表現、体液描写も激しく感じる。短編集
のため、性行為シーンが多い。指定やむなし。
- 性器はほとんど描いていない印象だが、所々シルエットが分かる。体液はそれほどでもな
いが、擬音は字が小さいとはいえ徐々におびただしくなる。一部は18歳未満の登場人物
と思える。短編集のためか、性行為におよぶストーリー性に欠ける印象。性器描写がかな
り抑えられているため迷うが、肉体の描き方、性行為の構図など筆力がある分、リアルで
卑わい感がある。指定やむなし。
- 短編集であり、一話ごとに表現は分かれるが絵がやわらかく内容も明るく描かれているの
で卑わい感は感じられない。性交描写及び性器も消されている。一部で拘束、野外での性
交、制服という言葉から高校生と思われる場面がある。強制的、人格否定は見受けられな
いが、性交描写が多すぎる。擬音も激しい。指定該当
- 人間と異世界の出会いから始まりストーリー的に良く分からないものもあるが、基本的に
単純なストーリーかと思う。性器は白く消されているが、だんだんそれなりに分かるよう
になる。性交表現は平均してあり、体液の表現もある。人格否定的な表現とまで言えるか
というと迷うが、指定該当
- 暴力的、人格否定などの評価には、微妙な所もあるが、あたらないと考える。ストーリー
性も、いわゆるBL物という見方をすれば大きな違和感はない。ただ性器の描き方は、全
編通してというわけではないが、主要なところではカットも大きくかなりリアルに描いて
あり、青少年が容易に手にとれるところで販売するには不向き。指定やむなし。
- 七作品の短いストーリーで、読んでいておもしろいが、性行為の場面が多い。全裸での性
行為はあまり無く、消しも白抜きで形はわかるものの、それほど卑わいではないが、子供
に見せる物ではない。指定該当
- 性器は白抜きで修整されており、配慮はされている。写真による脅迫、高校生の男性に女
性の衣装を着けさせて外出させるなど、人格否定につながる印象もあるが、社会的に是認
されているとまではいかない。性器を中心とした描写が多めだが、大部分とまでは届かな
い。絵柄のタッチもラフなのため卑わい感もあまりない。総合的に判断して、保留
- 画はきれいで体液描写も少なく卑わい感はない。ごく一部に暴力的性交の表現、低年齢者
との性交表現はあるが、人格否定とは言えず、これをもって反社会的だとはいえない。む
しろ表題作など格差社会の中を愛情を持って生き抜こうという姿も描かれ、現代批判の意
義もある。性器の消しはていねいで十分に配慮されている。指定非該当
- 7作品の短編。1つ1つの作品においては性交や性器露出の割合が多いとは感じない。特
に表題作はスムーズに読める。全体を通して前半部は性器の描写にボカシが施されてお
り、結合部も配慮されている。後半に入ると形状が分かるものも出てきておりやや気にな
るが全編大部分とは言い難い。指定非該当
- コミカルな内容で、絵も上手く卑わいさをあまり感じない。性器の描き方も白抜きでボカ
してあり、性交シーンも多く描いているとは見えない。暴力的な要素もない。指定非該当
- 性器の修整は確実に白抜きでボカされており、形状もはっきりとは分からないよう工夫さ
れている。擬音、体液描写も若干見られるが、あまりリアリティーはない印象。2話目の
画像を所持していることで、相手を支配する様な描き方が気に掛かるが、暴力的なシーン
も特にない印象である。指定非該当
- 全体を通して性器の修整はしっかりされている。各編ストーリーがあって、コミカルな
タッチで卑わい感はない。ただ、子供っぽい登場人物がいるのは気になるところ。総合的
に判断し、指定非該当
- 全体的にストーリーに卑わい感は感じられない。全体的に修整はされていて許容範囲だと
思う。人格否定もされていない。指定非該当
赤-指定やむなし:8
緑-保留:1
青-指定非該当:6
今月もBLが指定。
短編集で評価部分が分かれているせいか、意見も真っ二つ。
BLで現代批判、っていうのはちょっと持ち上げすぎじゃない?とは思う。
都民からの通報申出
都民からの申出一覧・9月分
1 メールによる申し出(10 件)
○ 不健全図書類の指定について(10 件)
2 電話による申し出(1 件)
○ 不健全図書類の指定について(1 件)
珍しく電話による通報申出が。メールはいつものだろうなぁ……
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