「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体からの意見聴取によって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者については、「「東京都青少年の健全な育成に関する条例」に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。
諮問図書類及び指定基準該当箇所
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/693/693shiryou7.pdf
諮問図書類:自主規制団体からの意見聴取結果
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/pdf/09_singi/693/693shiryou8.pdf
図書審査
BBC DELUXE SF(セックスフレンド)
発行元:株式会社リブレ
Amazon:
- 性器等は消えているが人格否定的要素や全体的に性行為が多い。指定該当
- 性器部分は修整されているというより白抜きによってより卑わい感を与えてい
る。擬音や体液の描写が多く性行為が露骨。指定該当
- 性器は白抜きになっているものの卑わい感が強い。擬音や体液描写も多くあ
り、指定やむなし。
- 全編性描写と受け取れる。ストーリー性が感じられず、1ページ目から性描写
が始まっている。指定該当
- 性器は白抜きで修整されているものの形状が残っている。擬音や体液の描写が
ある。性交を強要するシーンがあり、人格を否定する表現といえる。指定該当
- 擬音はやや多いが派手という訳ではなく、体液描写もあまりないが、ストー
リー性に乏しくすぐに性行為に及んでしまう展開。性器は白抜きにしており一見
すると描いていないようにも見えるが、ページを追うごとに形が分かり大胆に
なってくる。指定該当
- 内容が馬鹿げていて卑わい感はそれほど感じない。ただし、性描写が多く性行
為を描くことを目指しているように思える。また性器の修整は形状がわかるもの
であり、縛りや拘束等の描写もある。指定該当
- 暴力的な感じを受けるが実はコミカルな内容。性器の修整が甘いところや擬
音・体液描写等気になる部分はあるものの判断に迷う。保留
- 性器の形状が分かる修整の仕方で、擬音や体液描写が多い。ただ全体的にコメ
ディ的であまり卑わい感を感じない。保留
- 性器や性描写は適切に修整されている。内容的にも青少年の性的感情を著しく
刺激するとは思えない。指定非該当
- 暴力的な人格否定はない。いくつか修整の甘い箇所はあるものの許容範囲。そ
れなりのストーリー性があり、性行為の表現も特に過激ともいえない。指定非該
当
- 性行為のシーンは多いが、性器等の最低限の修整は施されており、卑わい感に
ついて抑制的である。いずれも人間関係を描くツールとしての描写であり、著し
く性的感情を刺激するものとはいえない。指定非該当
- 男性器の形状が分かる白抜き修整で、性交シーンは擬音や体液描写が一定程度
描かれているものの、その分量は抑えられている印象。性器や結合部分だけにス
ポットをあてず、表情を多く描くことで登場人物の内面を描く等、構図に工夫が
みられる。指定非該当
- 擬音や体液描写が多い点は気になるものの、局部については一定の修整が認め
られる。絵柄も含め全体的にさほど卑わいな印象を受けない。BL作品の許容範囲
と考える。指定非該当
- 性器の修整が施されており、著しく性的感情を刺激するとはいえない。指定非
該当
- 性器や結合部分の修整は施されている。体液描写も多くはない。擬音が多少目
立つものの許容範囲と思われる。指定非該当
赤-指定やむなし:7
緑-保留:2
青-指定非該当:7
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1冊目はBL。
赤と青が真っ二つに割れました。赤側が「人格を否定する表現がある」「ストーリー性に乏しい」という意見があれば緑・青側は「暴力的な人格否定はない」「実はコミカルな内容」と返ってくる状況。どっちやねんw
分校の人たち 3
発行元:株式会社太田出版
Amazon:
- 前作までは牧歌的な部分もあったが本作は性交シーンが主体となっている。内容につい
ても反社会的だと感じる。指定該当
- 擬音や体液描写が多く卑わい感を与えている。性器の修整はされている箇所もあるが男
性器と分かる箇所もある。未成年の性行為というのも青少年に影響を与えるのではない
か。あとがきで作者が不健全図書を意識していることも問題がある。指定該当
- ストーリー性はあるが性器の描写がリアルで性交場面も多くあり、青少年には刺激が強
い。指定該当
- 学校を舞台として中学生くらいの男女が性行為に及んでいる。器具等の使用や、人格を
否定するレイプ的な場面もある。性器の形状もリアルであることから、青少年には不向
き。指定該当
- 結合時は修整があるものの、男性器のみを描いているときは修整がなされていない。中
学生と思われる性交シーンを描いている。また、先生が生徒に対して卑わいな言葉を強要
している。指定該当
- 教師が生徒に性行為等を強要したり、生徒同士で性交する等といった設定が不適切。後
半は縄等の器具を使ったりと人格否定ともとれるシーンがある。指定該当
- 結合時における性器部分は描かないようにしているものの、結合していない場合の勃起
した男性器は描かれており、体毛のない女性の股間等も描いている。小学校高学年から中
学生くらいの子供と教師が性行為するシーンや、コーチの立場を利用したとも思える内容
となっている。大人の読み物として販売するのが適当。指定該当
- 絵柄が独特であっさりしているものの、中学生男女の性交シーンが多く描かれており、
後半の作品では暴力を伴う人格否定といえる描写がある。指定該当
- 青少年同士の性交、教師らしき人とのレイプ的性交が描かれている。最後は猟奇的な
シーンもあるなど、青少年には刺激が強い。指定該当
- ストーリー性、絵柄、設定、性交描写、どれをとっても卑わいな印象を強く受ける。修
整も甘く男性器の形状が分かる箇所も多い。指定該当
- 男性器が修整されているのか分からないような、形状が判別できる修整方法で、また人
格否定表現もある。絵が上手いだけに卑わい感もある。指定該当
- 性器の修整はされているが、体液や性交シーンが多い。また、淡白なタッチから描写の
卑わい感が減じられているものの、その舞台と物語展開において、未成年同士の性交やそ
の強制、教師から生徒へのレイプ、あるいはレイプを目的とした拘束監禁がみだりに繰り
返し描写されており、青少年の健全な成長が阻害されるおそれがないとはいい切れない。
指定該当
- 内容的に中学生の性交を描いており、不適切と感じるものの、ストーリー性が高く描写
的には必要な修整が施されている。保留
- 修整が甘く子供の性器が消されていない。ただし、一種の虚無感を表現しており後半の
作品はストーリーに重点が置かれている。保留
- 一見すると露骨な描写、不適切な設定にも見えなくはないが、本作品のそれは人間の本
質に迫ろうとする、もっと赤裸々でクールな性のデッサンであり、卑わいという言葉の枠
には収まらないものがある。これが青少年の性的感情を著しく刺激するとは考えにくい。
指定非該当
- 「分校の人たち」章については、少年少女期の性交描写であり、男性器の消込も甘く卑
わい感を感じる。反して「DOORS」章については、全体的にコミカル要素も多く卑わい感
は抑えられている。一定の修整があり配慮を感じる。全体をとおして該当・非該当は表明
しない。
赤-指定やむなし:12
緑-保留:2
青-指定非該当:1
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2冊目は2巻も不健全指定されている男性向けコミックの3巻目
該当・非該当を表明しない、なんて意見が出ているところに数字以上の争点が秘められた作品ということのようです。
一部試し読みもできるんですが……あーこれやっぱり無理かも、と思う出来で……
いや表現の限界に挑むのはいいんですが……
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