「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体からの意見聴取によって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者、人数については、「条例に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。
諮問図書類及び指定基準該当箇所
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/709/709shiryou7.pdf
諮問図書類:自主規制団体からの意見聴取結果
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/709/709shiryou8.pdf
図書審査
DAISY COMICS ごちそうさま、ヴァージンチェリー
発行元:株式会社英和出版社
- ストーリー的にはやさしく、絵柄に関しては卑わい感が乏しい。ただ、修整は白抜きのボ
カシで性器の形がわかる。性交の描写があり、指定やむなし。
- 修整が白抜きで甘く、性描写もあり、指定やむなし。
- 性器の修整はしっかりされているものの、性交の描写がやや多いと感じた。設定も兄弟の
性交という近親相姦もので、ストーリー性に問題あり。指定やむなし。
- 性交の場面が過激で扇情的。ストーリーはそれなりに存在するが、ほとんど無意味。近親
相姦的で問題を感じる。指定該当
- 性描写のシーンが全編大部分にあり、露骨過ぎるとまではいかないが性描写としては卑わ
いな感じを受ける。指定該当
- 性器の修整はなされているが、形状がはっきりとわかるようなコマが少なくない。絵柄の
印象は卑わい感がないが、性器描写の分量が少なくない。常に3人の性交であることを含
めると成人向きと思われる。指定該当
- 絵の描き方がサッパリしていて、いやらしさを感じさせない。擬音、体液も派手ではな
い。性器は白抜きにしているが、だんだんと形状が分かるようになってくる。陰毛もハッ
キリと描いている。ストーリー性があるかはよく分からず、絵も過激ではないのだが、血
の繋がらいとはいえ次男を長男と三男が二人で強引に性行為にもち込むシーンなどは、や
や人格否定的といえる。性器の修整と人格否定的な点から、指定やむなし。
- 男性器は白抜きで消されているものの、形状がはっきりとわかる点が露骨で卑わい。擬
音、体液描写が多く、挿入部分のアップなど構図の面でも露骨で卑わいな感じを与えてい
る。一方、人格を否定する性交描写はないが、総合的に判断し、指定該当
- ひとつひとつの卑わい感は少ない。血がつながっている兄弟は直接交渉はないが、血がつ
ながっていない兄弟は同性とはいえ近親相姦。ただそれで指定となるのかは疑問。ただ、
男性器の形がわかり、性交シーンも多いため、指定やむなし。
- 画力もあり、表題作は兄弟愛からの究極の恋愛漫画。家族愛と恋愛の心の動きを上手に表
現している。消し方がカタチが多少わかる様でギリギリかと思ったが、全体を通して読ん
でみると男性器の登場回数が多過ぎる。読者が見たいだろうから、より多く見せたいとは
理解できるが、ここまでくると青年レベルでは難しいかと思う。指定やむなし
- 修整は白抜きで確実に加えられているが、擬音、体液描写が多い印象。異母兄弟ではある
ものの近親相姦という設定であることは気にかかる。結合部等はあいまいに描かれており
一定の配慮は感じられる。全体的に卑わい感は乏しく感じる。暴力や強制と感じられる箇
所は見受けられない。保留
- 性器の消し方が、わざと形状がわかるように描かれている。性交場面も露骨。また、兄弟
同士という設定もいかがなものか。とはいえ、描写自体は過激とも言えず、きれいに描か
れており卑わい感は感じなかった。区分陳列が相応しいかもしれないが、保留
- 絵が上手いというか幼いため、卑わい感は薄い。性交シーンも多くなく性描写もやわらか
い。性器は白抜きで形はわかるが誇張はされていない。18歳という年齢設定が気になる
が、人格否定も見受けられない。指定非該当
- 全体的にストーリーは卑わい感は感じられない。全体として修整はされており、許容範囲
であると考える。人格否定もされていない。指定非該当
- 兄弟での性交だが、義兄弟同士なので近親相姦とも言い難い。性器の形状はもう少しボカ
シがあってもいいかと思うが、ハッキリとした感もあまりない。全裸同士でのシーンも目
立って見受けられず、激しさもあまり感じない。絵もキレイで全体を通しての卑わい感は
感じない。指定非該当
- 修整は一定の配慮が見られる。明るいライトな絵柄で卑わい感はない。人格否定要素もな
いため許容範囲。指定非該当
赤-指定やむなし:10
緑-保留:2
青-指定非該当:4
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ハイ今月も指定図書はBLです。
絵柄的には評価する意見があるものの基本的に修整が甘すぎる点が指摘されてます。あと、義理とはいえ兄弟がまぐわうのはいかがなものかという点では指定該当派と指定非該当派で意見が分かれている模様。
G-Lish Comics PLAYMATE
発行元:株式会社Jパブリッシング
- 性器の形状がよくわかる。性交の描写も消しが甘い。指定該当
- 修整がされてないに等しく、性描写も多い。指定やむなし。
- 性器の描写がリアルで形状もはっきり描かれており卑わいである。擬音、体液描写も多く
舞台も教育現場である大学の場面もあり、指定やむなし。
- 性器の描写が露骨。人間の好奇心や弱みにつけこんで過激化していくストーリーは不快な
印象を与える。指定該当
- 性器の描写が露骨である。成人向けとして販売されるべき。指定該当
- 感受性の高い主人公が初対面でのセックス、器具の使用などで反応していく。人格否定や
卑わい感はあまり感じられないが、性器が二本の白い帯で消されているだけで、形がはっ
きりわかり修整が甘い。指定該当
- 性器の描き方はあいまいだが、修整が線を入れてあるだけで、ほとんどされていないに等
しい。結合部も同様である。暴力的・強制的と感じられる箇所は見受けられないものの、
擬音・体液描写は多い印象。指定該当
- 特に暴力的なシーンはなく、ストーリー性もあるが、性器の修整が無いに等しく、性交場
面も多い。性器を強調した描き方で、卑わいに感じる。区分陳列が妥当と考える。指定該
当
- 全編大部分が性描写という印象も、卑わい感もない。しかし、性器の修整がほとんどなさ
れておらず、指定やむなし。
- 絵は上手でいやらしい描かれ方はしておらず、ストーリー性もあると感じる。全編性描写
でもない。しかし、序盤から性器が描かれており、かつ白い帯のみの修整はほとんど修整
されているとは言い難い。性器描写や性交シーンも明瞭で、器具の使用もみられる。指定
やむなし。
- 主人公の恋愛観や、心理描写に多くのページが割かれており、「性交シーンのみを描いた
作品」という印象はない。しかし、男性器の修整が甘く、形状が露骨にわかり卑わい感を
与えている。指定該当。
- 出会い系からの恋愛を描いており、ストーリー的にはよくあるもの。しかし、修整の甘さ
が成人向けのレベルであり、ほとんどされていないに等しい。性器が強調されている部分
もある。指定該当
- 登場人物の恋愛を通した心の揺れ動きなどが描かれており、物語自体は指定該当というほ
どのものではないと感じたが、性器の修整が白線二本で消しているのみであり、睾丸にい
たってはまるで修整がなされていないと見受けられる。指定やむなし。
- 全体を通しての性交シーンはさほど多くはないものの、シーン毎に登場する性器の描写
が、陰影、筋など、リアルに描写されていると感じる。もう少し描写を工夫すべきであ
る。指定該当
- 性交及び性器の修整は甘いと言わざるを得ないものの、絵はきれいでところどころコミカ
ルなタッチであり、人格否定的要素もなく一貫したラブストーリーであると感じる。総合
的に判断し、指定非該当
- 性器の修整は甘く、道具の使用や拘束の描写もある。しかし、人格否定とまではいえない
レベルであり、性交シーン自体もそこまで多くはない。許容範囲であると感じる。指定非
該当
赤-指定やむなし:14
緑-保留:0
青-指定非該当:2
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2冊目もBLです。
全体的に見て絵やストーリーには評価される面があるものの、修整がほとんどされていない点で指定該当になってしまっている状況が見受けられます。絵やストーリーを重視して指定非該当にしている人もいますが、いったいどんな修整だったのか気になるところです。
都民からの通報申出
都民からの申出一覧・6月分
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/709/709shiryou11.pdf
1 メールによる申し出(11 件)
○ 不健全図書類の指定について(11 件)
まだまだ多いですね。まだアレ続いてるのだろうか。
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