「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体からの意見聴取によって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者、人数については、「条例に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。
諮問図書類及び指定基準該当箇所
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/710/710shiryou7.pdf
諮問図書類:自主規制団体からの意見聴取結果
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/710/710shiryou8.pdf
図書審査
equal collection お兄ちゃんは女装がお好き!?
発行元:株式会社笠倉出版社
- 絵柄はきれいで、卑わい感があるとはいえない。内容的にも基本的に合意の上での性
交で、人格否定とはいえない。しかしながら、性器及び器具の消しが甘く、許容は困
難である。指定やむなし。
- 義兄弟とはいえ近親相姦を連想させる。結合シーンが特別多いとは感じられないが、 性器の描写が、修整努力は窺えるものの形状がはっきりわかるシーンが多く、全体的
に卑わい感を受ける。体液描写も過多である。指定該当
- アンソロジーコミックスで画力もあり、ストーリー展開も上手で読みやすい。性行為
の頻度や見せ方など読者の需要を理解した構成である。しかし、性器の消し方が青年
レベルでは甘く、登場回数も多い。指定やむなし。
- 拘束する場面や器具の使用もあるが、卑わい感や人格否定的要素は感じられず、それ
をもって都の施行規則に該当するとは思えない。しかし、性器が等間隔の線で消して
あり、詳細な形状や血管が透けて見えている。指定該当
- 全体的に明るい展開で、王道的な内容であり不快感はない。しかし、性器の修整が甘
く、全編通して男性器だらけの印象は否めない。また、義弟とはいえ近親相姦を連想
させる。スマホを使用しての性行為の強要もあり、18歳未満に見せることは、そのよ
うな行為を助長する恐れがあり慎重になるべきである。指定該当
- 性器の形状が明瞭な上、凹凸まで描いているのがわかる。。挿入シーンを透明に描い
ている手法も露骨。また、脅して性行為を強要し、相手が受入れ、最後には進んで性
行為に及ぶというパターンは、そういった性行為の持ち込み方を肯定するようで、青
少年にみせるのはいかがなものかと考える。指定該当
- 性器の修整については、全体の形を見せる主線はないものの、形状がわかるように行
われている。性器描写も少なくないため、成人向きと思われる。指定該当
- 人物も二人だけの場面が多く、やわらかい話の出だしかと思ったが、だんだんと激し
くなっていった。義兄弟ではあるが、近親相姦もので性交描写も多く卑わい感を感じ
る。性器の形が白抜きで形状がはっきりとわかり、精液描写もある。強制的な性交も
あり、人格否定も見受けられる。指定該当
- 全体にわたって性交場面が多く、扇情的で卑わい感が強い。性器の形状もぼかしが少
ない。最初の「お兄ちゃん~」vol.1~3は、人の弱みにつけ込んで話が展開しており
不快感を覚える。人格否定的と言わざるをえない。指定該当
- 性器部分の処理はされているが、形状ははっきりとわかり卑わい。ストーリー性はと
もかく、絵づらの面でアウト。青少年の福祉を阻害するおそれのある行為を防止する
という、条例の趣旨にてらしても指定やむなし
- 修整が甘いところがあり、性描写も多く、指定やむなし。
- 性交描写の修整はまあまあできているが、性器の消しが甘く形状がわかる。指定やむ
なし。
- 内容的にはコミカルな要素もあり、一部拘束などの場面があるものの、全編大部分に
はあたらないと思う。性器の修整は輪郭はわかるが斜線と一部に白抜きがされており
一定の配慮がうかがえる。指定非該当
- マニアックな内容であり、性器の修整が甘く、性交シーンにおいて性器のアップが多
いなど、一部の読者に対し性的感情を刺激する可能性があるものの、都条例が自主規
制と定めるところの青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるとまではいえない。
指定非該当
- 性器の描写はぼかしているので問題はないと感じる。また、描写自体は過激とはいえ
ない。性的行為について、激しく卑わいな行為だけを描いていない。指定非該当
- 性器に修整は加えられているが、形状が分かる箇所が見受けられる。一部器具を使用
した描写があり、結合部、擬音、体液描写もやや多い印象。しかし、暴力的・強制的
と受け取れる箇所は見受けられず、全編を通して陰湿な描かれ方もしておらず、設定
も非現実的である。人格否定にあたる箇所も見受けられない。指定非該当
- 性器の修整は甘く、器具の使用や体液の描写もある。しかし、人格を否定するまでの
シーンはなく、コミカルなタッチのため過激なイメージは受けない。総合的に判断し
て指定非該当
赤-指定やむなし:12
緑-保留:0
青-指定非該当:5
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今月もBLです。
内容的には問題ないんじゃないか、という意見はあるものの、性器の修整や義理とはいえ近親相姦じゃないのかという意見が複数。人格否定がなくてコミカルなので非該当とする意見もあってなかなか割れてます。
都民からの通報申出
都民からの申出一覧・7月分
http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/jakunenshien/singi/kenzensin/gijishiryou/710/710shiryou13.pdf
1 メールによる申し出(17 件)
○ 不健全図書類の指定について(17 件)
増えてる……
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